運動をしない理由でよく聞くのは「忙しすぎて時間がない」というものです。「忙しい」という方が「しんどくてやる気が出ない」というよりもかっこよく聞こえますが、時間は作ろうと思えば作れるため、長期的にみるとその言い訳が自分を苦しめることになるというのが現実です。健康が脅かされたり、恥ずかしい思いをして初めて問題に向き合うことができるのかもしれませんが、そのような事態になる前に生活を改善してみませんか?
私が運動を再開したきっかけは、サウナに入っていた時に近くにいた人から「お腹の中の赤ちゃんにはサウナは悪影響を及ぼしますよ!」と説教をされた時でした。実はその時私はすでに産後5カ月経っていましたので、とても恥ずかしい思いをしましたが、この体験によって私はまた身体を鍛えようとやる気が出ました。

運動を取り入れる3つのコツ

1. 朝の目覚ましを30分早く設定する
私は最初の数週間は楽なトレーニングウェアを着て寝たり、ベッドのすぐ横にトレーニングウェアとスニーカーを置いて、起きたらすぐに着替えてトレーニングができる状態にしておきました。 最初のうちは、家の近くや家でトレーニングをしてみましょう。ジムに入会したり、どこかへ移動するのが手間という言い訳ができなくなります。身体が慣れてきたら、さらに時間を10分早めてみて下さい。運動前に歯を磨き、髪の毛を整える余裕ができますよ。

2. ランチタイムを活用する
早起きが苦手な人は、プランBとしてランチタイムパワーウォークをしましょう。歯医者や美容室の予約を入れる感覚でスケジュールに入れてみてください。髪の毛のお手入れは必ずするのに、健康への配慮は後回しになりがちです。会社の同僚を誘って約束しておけば、さぼってしまうことも避けられます。

3. 運動時間を細かく分ける
30分単位の運動が長いと感じる人は、運動時間を細かく分けてみて下さい。この方法は特に家で小さい子の面倒を見ているお母さんに向いていると思いますが、お子さんを見ながら10分ほどジャンプのような運動を取り入れてみましょう。会社で働いている人の場合は、10分ほどストレッチをしたりオフィスの中を歩き回ったりするのも良いでしょう。

言い訳をやめて運動の時間を確保すると決めてからは、ジムでの通常のクラスにもついていけるようになり、身体を動かすこと事体が"やるべきこと"から"いつものこと"に変わりました。まわりの人からもいつも元気があるとお褒めの言葉を頂くようになりました。みなさんもぜひ生活の中に運動時間を取り入れてみてください。

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サマンサ・クレイトン
ワールドワイド・スポーツパフォーマンス アンド フィットネスの副社長であるサマンサは、元短距離走選手であり、AFAAおよびISSAの認定トレーナーです。応用化学の学位を持ち、4人の子どもの母親でもあります。