人生と同様、ダイエットも順調だった日々が一瞬でどん底の状況に変わることがあります。どんなに高い意識を持っていても毎分毎秒決めたことを忠実に守り続けることは難しく、食べるべきではないものを口にしてしまう時もあって当然です。誘惑に負けてしまった時は原因を突き止め、そこからモチベーションを上げる方法を知ることが重要です。ダイエットで脱線してしまった時の軌道修正に役立つヒントをいくつかご紹介しましょう。

一時の脱線は起こる
誰しもダイエット中に誘惑に負けてしまうことはあります。その時に自分を責めると脳が失敗したと感じてしまい、ダイエットを完全に諦めてコントロールが利かない状況になりかねません。食べるべきではないものを口にしたり、一日のカロリー数をオーバーするのは一時的な脱線です。それは誰しも起こり得ることなので、とらわれ過ぎず全体のコントロールを失わないようにしましょう。脱線しても自分を責めるのではなく、また立て直して再スタートすれば良いのです。

誘惑に負けてしまう原因を知る
誘惑に負けてしまうきっかけとなる気持ちは、だるさ、寂しさ、イラ立ち、退屈など色々ありますが、ストレスもその一つです。ストレスを感じた時に食べてしまうのは、食べ物が気持ちを落ち着かせてくれると思っているからだと思いますが、一瞬の効果はあってもその後に襲ってくる罪悪感がまたストレスとなり、さらに食べ物に逃げるという負の連鎖が続きます。

誘惑への対処法を見つける
誘惑に負けてしまう理由が感情的なものの場合は、食べ物以外のことで気持ちをうまく落ち着かせる方法を見つけましょう。無理に感情を落ち着かせるのではなく、感じるがままに一度その感情と向き合ってみるのも一つの方法です。思っていたほど悪い状況ではないと発見できることもあります。それでも食べ物を食べずにはいられなくなった時は、気持ちを紙に書き出してみたり、友人に電話をしてみたり、気持ちの良い音楽を聴いてみましょう。

自分に優しくする
ダイエット中食べるべきではないものを食べてしまうと、“もうダイエットは失敗だ、一生ダイエットなんて無理だ”という気持ちになってしまうかもしれませんが、自分に対してもう少し優しくなってみましょう。「ストレスを感じてドーナツを食べてしまったとしても、世界の終わりじゃないし、ちょっとウォーキングをしてカロリーを消費して、帰りにサラダでも買って帰ったらきっと大丈夫!」と友人を励ます時のような言葉を自分にも言ってあげて下さい。

少し時間を置いてみる
”時間を置く”作戦は割とうまくいくことが多いのでおすすめです。食べたい欲求が湧いてきた時に一旦10分待ってみて、それでもまだ食べたいかどうか試してみる方法です。大抵の場合は他にやることが出てきて忙しくなり食べ物のことは忘れていることが多いです。食べ物日記を付けている場合は、食べる前にその日記を少し振り返ってみて下さい。今から何を食べようとしているのか、どうして食べたいのかを考えるようにしてみると自然と食欲が無くなることもあります。

すぐに修正する
一時的に脱線した場合はその後だらだらと流されないように気をつけて下さい。食べるべきではないものを食べてしまったとしても、次の食事からはしっかりと修正しましょう。過ぎたことは変えられませんが、これからの食事はコントロールできるはずです。

これまでの過程を思い出す
脱線してしまった時は、一度システムをリセットする気持ちが大切です。最初にダイエットを始めたきっかけを思い出し、現時点でどの程度達成できているか振り返ってみましょう。これまでのノウハウと決意、すでに達成してきたことがあれば、次の目標もきっと達成できるはずです。レストランで最適なメニューを選ぶ時、ヘルシーなお弁当を作る時、欲しくない食べ物を断る時、ストレスを感じた時にドーナツを食べる代わりに深呼吸をする時、その一つ一つの選択が達成へつながっています。

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スーザン・ボワーマン
ハーバライフ・ニュートリションの栄養トレーニングのディレクター。管理栄養士であり、スポーツ栄養学を専門とした有資格者。