世の中にはアクティブライフスタイルという言葉に苦手意識を持つ人がいるかもしれません。

何時間もきついワークアウトをしなければいけないというイメージや、スケートボードやスカイダイビングなどのエクストリームスポーツを思い浮かべたりするのかもしれません。これはアクティブライフスタイルという言葉が様々な意味を持って使われているためかもしれません。例えばCMで「アクティブな人にはこの制汗剤」というキャッチコピーとともに建物から飛び降りる男性の映像が流れれば、見た人はその映像に「アクティブ」という言葉のイメージを持つでしょう。

一方でアクティブでいるためには痩せていないといけないと思っている人もいます。これもメディアが腹筋が割れ完璧に整えられた肉体とともに「アクティブ」という言葉を見せてそのように印象づけているためでしょう。こうして無意識のうちに、アクティブライフスタイルに大変な努力や危険を伴うものというイメージを持つようになるのかもしれません。もしあなたも多くの人と同じように「アクティブライフスタイルは自分には向いていない」と思っているなら、これからご紹介する内容で考え直してみませんか?

現代のライフスタイルに潜む危険性
テクノロジーと交通の発展によって私たちの生活スタイルは変わりました。デスクに座って何時間もパソコンの画面を見ている人や、玄関を出たらすぐ車に乗って会社に向かうという人も多いでしょう。会社に着いたら今度はエレベーターに乗ってオフィスに向かい、家からオフィスまでの間でほとんど歩かないという人も多いかもしれません。

アクティブになるために大げさなことをする必要はありません。近所を少し散歩したり、同僚のデスクに行くために立ち上がるだけでもきっかけとしては十分です。通勤で歩く時間を増やしたり、階段を使ったり、可能なら会社まで自転車で行くのも良いでしょう。

自転車といえば、今では電動自転車や立ち乗りの電動スクーターが当たり前のように使われていますが、1990年代には考えられなかったことです。

テクノロジーの発展は素晴らしいですが、それによって私たちは体を動かさなくなっています。電動自転車で目的地まで楽に行けるという選択肢ができたからといって、必ずしもそれを選ぶことが最善というわけではありません。健康に気をつけたいならなおさら考えるべき点です。

自分なりの「アクティブ」を見つけよう
実のところ寝ていたりじっと座っていないのであれば、それは「アクティブ」なことになります。体を動かすという点では貧乏ゆすりさえも多少はカロリー消費に貢献するでしょう。

まずは自分の体に合ったレベルの「アクティブ」を見つけるのが一番です。人によって活動量を増やすことがお昼に散歩することの場合もあれば、マラソンに向けてトレーニングすることの場合もあります。自分なりの目標を決めて取り組み始めれば、数週間ごとに体に変化を実感し、さらに次のレベルを目指そうと思えることでしょう。

私の中では「アクティブ」という言葉の意味は日々変わります。あるときは子供と一緒に自転車に乗ることを指す場合もあれば、あるときは本格的な山登りを指す場合もあります。私にとってはどちらも「アクティブ」に該当し、どちらもやっていて楽しいものです。

体を動かす習慣がない人は多いと思います。ですが「アクティブ」とは必ずしもスカイダイビングやきついワークアウトをすることではないとわかった今、これまでよりも「アクティブ」な生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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サマンサ・クレイトン
ワールドワイド・スポーツパフォーマンス アンド フィットネスの副社長であるサマンサは、元短距離走選手であり、AFAAおよびISSAの認定トレーナーです。応用化学の学位を持ち、4人の子どもの母親でもあります。