しっかり睡眠をとって朝すっきり目覚めることはとても気持ちの良いことです。多くの人は質の良い睡眠をとれていませんが、それには普段の食生活が関わっている可能性があります。何を食べているかだけではなく、食べるタイミングも睡眠の長さと質に関係するため、生活スタイルによっては良くないサイクルに陥っていることもあります。夜眠れないと次の一日を乗り切るためにまた同じような内容の食事をとってしまい、それがまた夜の睡眠を妨げる原因となります。

質の良い睡眠が不足していると、空腹をコントロールするホルモンが正常に機能せず、必要以上の食欲を引き起こして間食が増える傾向にあります。一日を乗り切るために甘いものやカフェインに手を出しがちですが、カフェインの摂り過ぎは睡眠の妨げになり、甘いものの食べ過ぎはエネルギーレベルの短い間での上下につながります。夜にしっかりと質の良い睡眠をとるための食生活の秘訣は、正しいタイミングで栄養バランスがとれた食事をすることです。

質の良い睡眠を生み出す食生活のヒント
  • 食事は腹八分目に
    満腹になるまで食べると寝付けない上に消化不良にもなります。その一方、食事が少なすぎると空腹で目が覚めてしまうこともありますので気をつけましょう。
  • 夕食時の脂質とたんぱく質の摂り過ぎは禁物
    脂質が多い食事は消化に時間がかかり、たんぱく質は脳が活発になる物質を出します。低脂肪の食事は早く消化されますし、健康的な炭水化物は身体をリラックスさせ眠気を促す物質を作ります。野菜・果物・全粒粉・豆類中心の食事にし、たんぱく質の量に気をつけましょう。
  • カフェインとアルコールの量に注意
    毎日カフェインをよく摂取する人は夕食後にコーヒーを飲んでも問題なく寝付くことができるかもしれませんが、カフェインとアルコールは睡眠サイクルを妨げることがあります。寝付くことはできてもぐっすり眠ることができず、深い睡眠にたどり着くことが難しくなります。
  • 寝る前には水分をとり過ぎないように
    膀胱に水分が溜まった状態だと睡眠を妨害することがあります。夕食後は水分摂取を控えるようにし、水分は夜にとるのではなく日中に摂るようにしましょう。
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スーザン・ボワーマン
ハーバライフ・ニュートリションの栄養トレーニングのディレクター。管理栄養士であり、スポーツ栄養学を専門とした有資格者。