免疫という身体の防御システムが正しく機能している状態を保つためには、免疫細胞の約60%以上が集中している腸の環境を整える必要があります。免疫力は加齢やストレスだけでなく、悪玉菌が引き起こす腐敗によってもバランスを失います。

ヨーグルトやその他発酵食品に含まれているプロバイオティクスというバクテリア(菌)は、腸内細菌叢(腸内フローラ)を一定のバランスに保ち良好な腸内環境を保つために必要不可欠な善玉菌です。腸内に生息する何百種類ものプロバイオティクスは、悪玉菌の増殖を抑え、NK細胞などの免疫細胞を活性化し、健康をサポートします。

プロバイオティクスという腸内細菌の中でよく知られているものは、ラクトバチルス アシドフィルスで、ヨーグルトによく含まれている善玉菌です。生きた元気な善玉菌を含む食品を食べることで体内に取り込むことができます。

また、腸内細菌は通常の消化プロセスでは消化できない食品の消化を助け、さらに栄養を吸収するように働きかけます。このプロセスではガスが発生しますが、ガスの発生をコントロールしてくれるのも腸内細菌ですので、様々な種類の腸内細菌がバランス良く共存している腸内環境が理想的です。

食事だけで補えない部分は健康食品などを上手に活用して、生きた善玉菌を体内に取り入れましょう。

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スーザン・ボワーマン
ハーバライフ・ニュートリションの栄養トレーニングのディレクター。管理栄養士であり、スポーツ栄養学を専門とした有資格者。