実際のところ、体脂肪にどのような役割があるのか正しく理解している人は多くありません。どうして身体に体脂肪がつくのか、どのようにしたら落とすことができるのか、体脂肪についての謎を解き明かしてみましょう。

運動をしないと筋肉は脂肪に変わる?
エクササイズをやめてしばらくすると引き締まっていた筋肉がぶよぶよのゴムのように変わっていくのがわかると思います。筋力トレーニングをすることで筋肉を修復して増やすことができますが、運動をしなくなると筋肉繊維は収縮してしまいその隙間に脂肪を蓄え始めます。そのため、運動をやめると筋肉は少しずつ柔らかくなっていきます。ですが、筋肉が脂肪細胞に変わったわけではありません。骨の細胞と神経細胞を交換できないように筋肉が脂肪細胞に変わることはありません。

脂肪を落としたい箇所は選べる?
特定の箇所の脂肪を落としたくてもそれは不可能です。腹筋や足の筋肉など、ターゲットを絞ってトレーニングをするとその箇所の筋肉が鍛えられほっそりしますが、ある特定の箇所の体脂肪を落とすことは不可能です。もしウエイトコントロールを始めた時の体重が重くても、メリハリのある体型なら体重が落ちてもメリハリはそのままです。あまりくびれがない体型だとしたらいくら腹筋運動をしてもくびれは出ません。基本的に体脂肪が落ちてもシルエットは変わらず、全体のサイズが小さくなるだけです。

脂肪細胞には単に脂肪が蓄積されているだけ?
つい最近まで脂肪細胞には単に脂肪が蓄積されているだけと考えられ、不要なカロリーが蓄積されている所だと思われていましたが、最近では脂肪細胞には様々なホルモンや血中から出される伝達物質が作られることが分かっています。脂肪は単に付いている余分なものではなく、常に細胞が入替り身体の働きに対応しています。

体脂肪率は低ければ低いほど良い?
体脂肪が多すぎると健康上問題があることは事実ですが、身体に不可欠なものでもあります。一般的には嫌われものの体脂肪ですが、不可欠なホルモンを生成する以外にも脂溶性ビタミンが含まれていたり、暑さと寒さから身体を守る断熱材の機能をはたして大切な臓器や足の裏を守ってくれます。一般的に健康的な体脂肪率は男性で15%、女性で22%です。

脂肪は筋肉よりも軽い?
よく耳にする情報だと思いますが、実際にはこれは間違いです。1gは1gで、それが脂肪であろうと筋肉であろうと羽であろうと重さとしては同じです。正しくは、脂肪は筋肉と比べると密度が低いということで、すなわち1gの脂肪は1gの筋肉と比べると多くのスペースを取ります。筋肉質な人が見た目以上に体重が重いのはそれが理由です。

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スーザン・ボワーマン
ハーバライフ・ニュートリションの栄養トレーニングのディレクター。管理栄養士であり、スポーツ栄養学を専門とした有資格者。